平成27年9月より実施の「禁煙チャレンジプログラム」には多数のご参加とご協力をいただきありがとうございました。今回のチャレンジにより38人の方が禁煙に成功されました。プログラム参加者を対象に3回にわたり実施したアンケート調査を集計しましたのでご報告します。
平成27年9月から約3カ月
70人(申込者91人)
禁煙成功者は38人
※禁煙方法は、禁煙外来受診、禁煙グッズ(ニコチンガムorニコチンパッチ)、自力(服薬なし)の3コースのいずれかを選択
※アンケートはアンケート①(プログラム開始前)、アンケート②(プログラム途中経過)、アンケート③(プログラム終了時)の3回実施。
アンケートの回答が無かった参加者については、その時点でプログラム終了となっています。
禁煙外来 | 123日 |
禁煙グッズ | 71日 |
自力(服薬なし) | 31日 |
【Q1】禁煙チャレンジプログラム申込前に禁煙外来を受診したことがあるor禁煙に挑戦したことがありますか?
【Q2】禁煙に挑戦したことが「ある」と回答の人が以前禁煙を失敗した理由は?
(その他理由)
・1度吸い大丈夫と思い別の日にまた吸ったときからやめられなくなった
・重度のニコチン依存症(ニコチンパッチのサイズが小さくなった時に我慢が出来なくなった)
・お酒の席ではないがもらいたばこ
・会社内で喫煙者が多く、「コミュニケーションの場」としての役割でタバコを活用してしまう
【Q3】プログラムへの挑戦を決意された理由は?
(その他理由)
・体力維持のため
・6月に子どもが産まれたため
・妻が妊娠したため
・知人から誘いがあったため
・健康への意識と節約のため
【Q1】.薬の副作用はありますか?
※あり(禁煙外来18人 禁煙グッズ1人)
なし(禁煙外来19人 禁煙グッズ7人)
(副作用の症状)
飲み薬:・便秘気味
・吐き気
・胃のむかつき
・胸焼け
・手足のしびれ
・めまい
・眠気
・頭痛
・全身痛
・体のだるさ
・抑うつ状態
・気分(テンション)が上がらない
・悪夢を見る
・いつも見ない夢を見る
・泥酔状態のような感じ
・集中できない
貼り薬:・たんが出る
・味覚を感じない(飲食がまずく感じる)
・皮膚のかゆみ、かぶれ
・寝つきが悪くなる
ガム: ・なし
【Q2】現在までに禁煙の効果は現れていますか?
(その他)
・歯がきれいになった
・味や胃の調子は変わらないが食べる量が増えた
・お酒の残り方が薄くなった
・頭がスッキリする
・臭いに敏感になった
・嗅覚が正常になった
・口の中のネバネバした違和感がなくなった
【Q3】禁煙中で特にタバコを吸いたくなる瞬間はどのような時ですか?
(その他)
・仕事開始前、仕事モードに切り替える時間
・薬が切れたなと感じた時
・研修等長時間
・拘束のある業務の休憩時間
・油ものを食べた後
・疲れている時
・就寝前
【Q4】禁煙中たばこを吸いたくなった時、実践していることはありますか?
(その他)
・アメをなめる
・ガムを噛む
・フリスクを食べる
・頭を切り替える
・次の仕事をする
・早めに薬を飲む
・禁煙ガムに頼る
・マスクを着用する
【Q5】周囲でたばこの煙を吸い込んでしまった時どう感じられますか?
・煙いと感じる【6人】
・臭く感じる【6人】
・嗅覚が研ぎ澄まされたのかたばこの臭いに非常に敏感になったので、臭いだけで気分が悪くなる
・初期にはマスクを着用し、煙を吸い込まないようにしていた。現在はいがらっぽい臭いに思える。
煙を吸うと不快感があるので、吸いたくはならない
・他人のたばこが臭く感じる
・服に臭いが付いてたばこ臭いと感じる
・少し喉が痛くなる
・喫煙をしている人を可哀想だと思う。ご飯が美味しく食べられない気がする
・たばこを吸っていた時のことを思い出すが、特に吸いたくなることはない
・吸いたい気持ちになる(多少吸いたい気持ちになる)【12人】
・たばこの臭いに敏感になったが嫌だとかはない。吸いたい時もある【4人】
・たばこ臭いなと嫌な気になる反面少しまだ吸いたいなと思う自分もいる
・臭いは嫌だが吸いたくなる
・懐かしい香りと感じ吸いたくなることがある
・一人の時は少し吸いたい気持ちになる時もあるが、子供といる時は臭いと感じる
・まだ煙いとは感じない。羨ましい
・嬉しい、得した気持ち、美味しい
・気にしないようにしている
・気にならない、特に何も感じない【11人】
【Q6】禁煙中に感じたこと、起こった出来事、感想
【臭いについて】
・吸っている人の臭いが気になるようになった(自分もそうだったのかと恥ずかしい気がする)
・衣服にたばこの臭いがしなくなったのが嬉しい
・電車などで喫煙者が隣に来た際に臭いで喫煙者だとすぐ分かった。吸っている時は気付かなかったがここまで臭うのかと思った
・手の指が臭くなくなった
【薬の副作用、禁煙治療について】
・飲み薬の副作用が辛い
・医師からは悪夢や辛い時期があると脅かされたが、今のところ特にそんなことはない
・本当に続けられるだろうかと思う
・診察継続しているものの本数が減っただけで禁煙できていない。今年中にやめれたら、と思う
・薬を飲んでも禁煙できないと思っていたが意外とすんなり禁煙できて自分でも驚いている
・今はせっかくの機会だからとか、病院も行ったから等自分に言い聞かせながら我慢しているが、吸いたい気持ちがなくなった訳ではなく、
油断したらまた吸ってしまいそうな危機感はある
・仕事のストレスで習慣化していたのでやめられないと思っていたが、「吸いたくなったら薬を飲めばいい」という気持ちで始めたら、
禁断症状もなくすんなり禁煙できている。
・飲み薬の副作用が強すぎて服用をすぐに断念したため1か月以上気合のみで禁煙している。
・太らないように気をつけるのに苦労している
・始めた当初は寝ている時に目を覚ますことが多かった。
・眠気やうつ、イライラなどのデメリットはあるが脳が再生しているという理解で完全に卒煙する気持ち。吸わなくて済んでいることを一番の
幸福と感じている
・満腹感がなくなった。イライラの対処法が見つからない。たばこを吸う(吸わされる)夢を見る。
・たばこの味よりも習慣を断ち切るのが辛い
・もう少し吸いたい気持ちが多いと思ったが、お酒の席以外はそんなに辛くない
・時々挫折中。その度に体からニコチンが抜けていく感覚と禁断症状と向き合いながら少しずつたばこが嫌いになるよう努力中
・一生吸えないかと思うと非常に辛い気持ちになる。非常に辛いので睡眠薬を処方してもらった
【禁煙による身体的、心理的変化について】
・90分間走れるようになった
・禁煙に伴いジョギングを始めたが、息切れは落ち着きタイムが短くなった。
・体調が良くなった。風邪をひいても症状が悪化しなくなった
・薄味になり食材の味を楽しめるようになった
・ごはんが美味しい
・何かに取り組む際に集中力が上がった(仕事や趣味など)
・意志が強くなった気がして自分に自信がつく
・禁煙できていることへの達成感
・禁煙して体調が良くなった感は全くない。
・体調など非常にメリットを感じるが、「体ぐらい大丈夫かな」という気持ちになってしまう。いつもこれで失敗
【周囲への意識の変化について】
・吸わない人へ気を遣わなくていいことの喜びがとても大きい
・禁煙前はたばこを吸わない方の気持ちに関心を持たなかったが、禁煙することで分煙化が進んでいることの有難み等理解できるようになった
・子供に接する際に気を遣うことが減った(臭い、息など)
・非喫煙者目線でみる光景は、路上喫煙者の姿が増して目立つように見える。マナーに対していつも以上に気を配るようになった
【周囲からの反応】
・周りからの意図的な誘惑がすごい(禁煙していることを信用してもらえないかのようなことをよく言われる。)
・妻が喜んでいる。
・たばこを吸いたい衝動がたまにあり吸ってしまうこともあるが、家族のサポートでなんとか我慢している
【たばこ代のこと】
・たばこを吸う必要がなくなったので、コンビニで無駄な買い物をすることがなくなった。たばこ代も浮いたので節約になっている
・お金が財布から出ていかないので、外食や買い物が増えた。
・金銭的には1万円/月以上浮くので助かる
・最初これからたばこを吸わなくなる不安に駆られたが、いざ吸わなくなると何て無駄なものにお金を使っていたのだろうかと
思うようになった
【その他】
・歯科へホワイトニングに通っている。これを機にホワイトニングし、せっかくしたからには吸わないようにしたい
・禁煙セラピーの本を読んだことは良かった
・たばこをやめてコミュニケーションの場が少なくなった。一息つくことがなくなり休憩をとれずに困っている
・たばこに費やしていた時間がもったいないと感じた
・喫煙できる場所を探す手間がなくなった
・荷物が減った
【Q1】禁煙に成功して本当に良かったと思われることはどんなことですか?
(その他)
・たばこを持ち歩かなくてよい
・両親などに健康面での心配をされることが減った
・家族をイヤな気持ちにすることが無くなった
・有害なものを不要とできたこと
・喫煙中に家族の待ち時間が無い
・気兼ねなく妊娠中の妻と食事を出来るようになった
・たばこを吸わない人と居ても苦にならなくなった
・喫煙者の口臭が気になる(自分もこんな臭いだったんだと衝撃)
・禁煙が出来たことで自分に自信がついた
・たばこを吸っていることに引け目を感じていたが、それがなくなった
・長時間禁煙しながらの移動が苦では無くなった
・今はまだ感じない
【Q2】禁煙成功後、家族、同僚、友人など周囲の反応はいかがでしたか?
(その他)
・何故禁煙する気になったのかとの質問が多数あった
・どうせまたリバウンドするに違いないと思っている人間が多かった
・禁煙者と話が合うようになった
・特になし。家族は皆吸わないので、吸わないことに反応なし
・喫煙者だったと子供の記憶に残らず良かった、子供のためにも良かった
【Q3】禁煙成功の秘訣はどのようなことだと思われますか?
1.きっかけ・目的意識を持つ
・禁煙しようと思った明確な理由があること(妊娠、子供、健康、節約のため、世間体等)
・何故禁煙しなければならないのかを事前に論理的に落とし込んで禁煙を始める
・禁煙することにより享受できる目的を見つけること(スポーツができるようになりたい、たばこ代で海外旅行へ行こう等)
2.禁煙治療、禁煙補助薬を利用する
・禁煙外来に最後まで通院すること、薬を最後まで飲みきること
・病院は通院しやすい場所、時間のかからない場所に決めること
・治療薬があると安心して取り組める(お守りのようなもの)
・病院で一酸化炭素チェックがあり、吸いたくなった時に気持ちの面でかなりストッパーになる
3.強い意志を持つ
・やってみること、我慢は必要!禁煙したい!という強い意志
・1本だけを乗り切ること。お酒を飲んだ時も誘惑されない意志の強さをもつこと
・薬を飲むことも効果はあるが、最終的には自分の意志。誰のためでもなく、自分のためにやっていると思わないと続けられない
・今まで何回もトライしてきては失敗の繰り返しだったので、これが最後のチャンスであると決意した
(この機会で成功出来なかったら今後成功出来ないという覚悟で臨む)
・チャレンジ中ここまで吸わなかったのだから、ここで吸ったら勿体ないと思うようにした
4.家族、周囲のサポート
・家族の応援と協力が必要!
・周囲に禁煙宣言することが大事
・自分のためと思うより(妻・子供)等の家族や自分でない第三者のため、と思って禁煙する方が良いと思う
(自分のためと思えば甘えがでるので・・・)
5.気負わない
・あまり考えすぎない、意識し過ぎないこと(一生吸わないなどの大きな決断をしないこと)
・一日一日の積み重ね。「今日吸わなかったので、後一日頑張ろう」と思えるかどうか。
6.吸いたくなった時の解消方法を持つ
・吸いたくなった時にどのように欲求を解消できるか、その方法を持っておくことが必要
(体重の増加を抑えるために毎日走っていたが、ランニングが良い影響を与えたと思う)
・気分転換を定期的にすること
7.生活習慣のすり替え
・喫煙していた時間を他の作業に置き換えて、習慣のすり替えを行うこと
(朝イチの一服タイムをお弁当作りの時間や肌のお手入れの時間に替える等)
【Q4】ズバリ!今後一生たばこを吸わない自信はありますか?
【Q5】あなたの周囲に喫煙者がいれば禁煙を薦めますか?薦める場合は、どのように(言葉または行動)薦めますか?
(どのように薦めるか)
・「禁煙した方がいいのでは」と一言
・「健康リスクがあるよ」と言う
・「吸って得することの方が少ないよ」と言う
・「禁煙外来、治療薬があれば比較的楽に禁煙できるよ」と言う
・「そんなに辛くないよ!」と言う
・「たばこ代が浮いた分で遊べるよ、美味しいものが食べられるよ」と言う
・自分の経験談を話す
・面白い本があるから読まないかと「禁煙セラピー」の本を薦める
・「時間の無駄遣いがなくなるよ」と言う
・「総体的に禁煙していく方向になっていくだろうからどうせするなら早めに」と促す
・「また値上がりするから、そろそろ観念し方が良いよ」と言う
・「お金を払って体を悪くするんですか?」と言う
・無理なく禁煙補助グッズをまずは試してみることを薦める
※「薦めない」と回答した方々の理由は、本人の意志次第なので薦めない、自分が喫煙者だった時言われて嫌だったので薦めない、
聞かれたら薦めるけど強制したくない等
【Q6】「禁煙チャレンジプログラム」に参加してみて、ご自身の健康に対する意識への変化はありましたか?
どのような変化があったかお答えください。
1.健康への意識が高まった
・ジョギングの開始など益々健康な身体へ変化しようと思うようになった
・前よりも行動的になったため歩いたり、運動したりする機会が増えた
・身体を鍛えたり、歯を白くしたい
・食品に対する健康意識が高まった
・健康診断などで数値を気にするようになった
・寿命がこれで伸びたかなと思う。癌を早期予防出来るように、定期健診には努めて積極的に受診していきたい
2.たばこへの認識に変化があった
・たばこが如何に有害であったのか本体験を通じ実感した
・実際に禁煙してみて体調も良くなり味覚、嗅覚が増している。たばこを吸うことで五感の機能が低下していたことを実感した。
・たばこで食欲を減退させていたことを実感した
・たばこによるリスクなど多く(生命保険など)、経済的メリットを改めて認識した
・1本でも喫煙すると身体に与える影響を体感。禁煙前は思考回路の回復に吸っていたが、禁煙後に1本でも吸うと逆に思考回路は低下した。
断念後も何度か再チャレンジしたが、期限内に断念した。再チャレンジします(断念者)
・タバコを吸うことによって何もよいことはないと思いました(断念者)
3.生活習慣に変化があった
・禁煙だけでなく生活習慣を見直そうという気持ちになった
・禁煙により体重が増加したのでメタボにならない様ダイエットする
・禁煙後食欲増進した訳でもないのに太ったので、平行してダイエットを行っている。バランスの良い食事に合わせ、
規則正しい睡眠を摂る様心掛けるようになった
・禁煙だけでなくお酒の量や食生活も気を付けようと思った
・体重が増えない様に常にコントロールした
・朝食は食べていなかったが、たばこを辞めてからお腹が減り食べるようになった
・脂っこい食事を避けるようになった。コーヒーの量が減った
・健康、時間効率とも禁煙すべきと今でもその意識は変わらないが、味や健康意識を変えることは出来るが、習慣を断ち切ることが課題。
また禁煙に挑みたい(断念者)
4.身体的変化があった
・たんの絡みが少なくなった
・咳が出なくなった
・息苦しさがなくなった
・体重が増えた
・朝目覚めが良くなった
・副流煙の臭さ、不快さを感じた
・喉の調子が良くなった
5.精神的、心情的変化があった
・子供が小さいので子供のために長生きせねばと思った
・今後年齢を重ねるにつれ「やめて良かった」と思えると思う
・集中力や忍耐力の向上があった。ドーパミンの代わりになってしまったり、本来ある人間の機能を有害なもので代替えしてしまうことを
改善しているという意識を実感している
・ストレスをコントロールしづらく、不眠症になった
・プログラムに参加することで他の社員も頑張っているんだな!という勇気とそして自分が脱落するわけにはいかない・・・
という責任感も生まれました
※特に変化なしと回答の方→7名